P・ピカソの版画|高額査定を受ける為に知っておきたい事前知識・価値
絵画 買取

P・ピカソの版画

空間という容積のはっきりしないものと人体との関係づけは、いわば両者の同質化への試みであるが、ピカソの奮闘あきらかである。三、逸話的な主題への回帰──空間を画面に取り戻すことで、ピカソ本来の逸話への指向が復活した。
ふたつの裸体は、1909年の春までに制作されたと考えられている*。1908年末から1909年にかけてのピカソは、ウィリアム・ルービン(ニューヨーク近代美術館の学芸員,「晩年のセザンヌ」展、「ピカソとブラック」展などを企画している)
の説にしたがえば、その夏に制作されたブラックの「純粋にキュビスムと呼べるごく初期の作品」に影響を受けて大きく揺れ動いた時期で、この版画はそのまっただなかで制作された。とくに、黒と白と線に還元される版画のために、様式についての試行錯誤が前面に押し出されている。
 同時期に制作された油彩作品との比較から、この版画の特徴を以下にあげてみる(紙面の都合から考察の詳細は省略)。一、モチーフの構造的な描写からの離脱──《アヴィニョンの娘たち》
(1907年)で写実を離れても、ピカソはモチーフの輪郭線と凸凹の稜線を重視し、その立体的な構造に忠実であった。しかし、ここではそのような意味合いでの人体としての連続的な統一が失われた。
二、首や肩に顕著な、大胆に簡略化された関節の図式的な表現。三、浅浮き彫り的表現の展開──同時期の作品《三人の女》(1908-09年)では、人体を重ね合わせ、それらの異なる面と面とを筆触によって関係づけ、浅浮き彫り的な効果をあげている。
これは結果的にモチーフ間の空間を閉め出すことにもなったが、ピカソは、おそらく空間の不在に不満を感じていたのだろう、版画の二人の間に空間を置いた。
そして、それまでと同様の描き方で、こんどは人体と背景の空間を関係づけようとしたのである。
マンドリンのモチーフがコローの作品を想起させ、アトリエにおけるムーサの存在をただよわせる。関連作に、ギターを持つ女の油彩があるが、彼女が正面性を重視しているのに対し、版画の方は体のひねりが多く、そのために輪郭線の崩壊に至ったと考えられる。
これを分析的キュビスムヘの展開として推察することも可能だろう。ちなみに、ギターを持つ女性は、その後大画面が試みられるが未完成に終わっている。一方、マンドリンは奏でられ、以後キュビスム時代に象徴的に何度もたちあらわれる。ピカソ 買取
  • 156シリーズ PL.51パブロ・ピカソ
    156シリーズ PL.51
  • 156シリーズ PL.101パブロ・ピカソ
    156シリーズ PL.101
  • 156シリーズL.56パブロ・ピカソ
    156シリーズL.56
2013年1月22日放送|開運 なんでも鑑定団「IN 愛知県刈谷市」
P・ピカソの版画
●P・ピカソの版画
●鑑定士(永井龍之介)の出した金額:\2,500,000
【鑑定士総評】
ピカソのリノカットと呼ばれる版画。これはいわゆるゴム版で、明暗や陰陽がつけづらい。また依頼品のようにモノトーンで色彩をつけられないためあまりプロの画家は好まないが、ピカソは自由に自分の思いを表現している。下に「TOROS EN VALLAURIS(ヴァロリスの闘牛)」とあるが、ピカソは第二次大戦後フランスの南仏のヴァロリスで活動した。ピカソの自筆サインもあり、非常に貴重なオリジナル作品。
査定無料お気軽にどうぞ美術品のご売却は、美術品買取専門のアート買取協会へ。6つの強みで安心とご満足をお届け致します。絵画・美術品売却はこちらから無料買取査定フォーム

この情報記事と内容が近い情報記事をご紹介しております

女性ウィッグ 通販

美術品買取の地域|出張無料査定

北海道
|青森|岩手|宮城|秋田|山形|
|福島|茨城|栃木|群馬|山梨|
東京神奈川|埼玉|千葉|
|新潟|長野|富山|石川|福井|
愛知|岐阜|静岡|三重|
大阪|兵庫|京都|滋賀|奈良|和歌山|
|鳥取|島根|岡山|広島|山口|
|徳島|香川|愛媛|高知|
福岡|佐賀|長崎|熊本|大分|宮崎|鹿児島|
|沖縄|